_SX315_SCLZZZZZZZ_V359677190_

あらすじ

ありふれた日常が、なぜ今、これほどまでに尊いのか?

母と二人でコンサートへ行き、帰りに父も交えて食事をする。しかしこうして三人で外食したことなど、これまで一度もなかったのだと僕は気付く。
そしてこれが、最後になるかもしれないことも……短編「食事はコンサートのあとで」。
妹の提案がなければ、あの夏も当たり前のように過ぎ去ってしまったのだろうか。きょうだい四人で初めて母の誕生日を祝った一日を描いた掌編「八月二十日の光」。
病室にて、母と子は言葉にならない言葉を交わし合う--詩「失うものなど」。

母へ贈る二編の小説と一編の詩。


内容紹介

巻末より引用。

母とコンサートへ行き、帰りに父と三人で食事をする。きょうだ四人で、母の誕生日を祝う。たったそれだけのことが、どうしてこれほどまでに尊いのか?母へ送る短編集。


両親と離れて暮らしているからでしょうか。全編、胸にこみあげてくるものがありました。
各所のレビューを拝見しても同様です。
とは言っても非日常的なドラマで涙を誘ってくることはありません。
静かにかつ力強く語られる息子の心情に自分を重ね合せることが出来たら、これほど切ない物語はないかもしれません。

前作『おばあちゃんのあじごはん』のレビューでは触れることが出来ませんでしたが、
(当時はまだ気が付いていなかっただけですが)
小説でありながら、随筆の様なリアリティがあるのだと思います。
これはたまたま私が語り手に共感しやすい立場だったからなのかもしれません。
それでも母や家族(前作で言えば祖母)との関わりは誰もが持つ所であり、
多少は普遍的な要素があるからこそ私以外の読者も涙しているのではないでしょうか。


著者紹介

Amazonより引用

1985年2月生まれ。

小説
・『おばあちゃんのあじごはん』(2013.2)
・『ロンドン・プライド』(2013.7/「わーくしょっぷ(晴海まどか編集)」収録)
・『おかあさんといっしょ』(2013.8)
・『またこのあいだの教室でね』(2013.9下旬予定)
・『スーパー・ファッキン・ドライ』(2013.11上旬予定)

コピーの仕事など
・映画『言葉のきずな』13' 田村周監督
キャッチコピー「わたしたちの言葉は、ここにある」「心の言葉が、あふれ出す」

好きな作家
・村上龍
・村上春樹(初期)
・大江健三郎(初期)
・中上健次
・マリオ・バルガス=リョサ
・レイモンド・カーヴァー
・アルベール・カミュ
・マルキ・ド・サド
・中桐雅夫
・黒田三郎



twitter:@ssafsaf

編集:高野裕朋
前作に引き続き著者とタッグを組むエディトリアルデザイナー。
個人出版の弱点(特徴)は校正などの客観的な視点がないことが挙げられます。
山田さんの作品が多くの共感を呼ぶのは、高野さんの存在が大きいのかもしれません。


登録情報

おかあさんといっしょ
山田宗太朗
高野裕朋
2013-08-08