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内容紹介

生まれつき歩けない美沙は、
亡き父に会うために旅する幼馴染の健を通して、つながることと遍在の意味を知る。
とてもとても悲しいことがあって、この世に一人みたいな気持ちになったことがあったら、手に取ってください。

さみしくて手に取ってみました

内容紹介より、
この世に一人みたいな気持ちになったことがあったら、手に取ってください。
とあったので手に取ってみました(^ω^)え?寂しいのかって?さみしいよ!
体調を崩した時はより寂しさを感じますね…誰も助けてくれない、誰も病院に連れて行ってくれない、誰もアイス買ってきてくれない(´・ω・`)しんどいですねー腹痛で苦しんでいる時なんかは布団の中でずっと「ごめんなさい」と繰り返しています。なぜか。
しかし、この作品の示す寂しさは、僕のそんなちっぽけな寂しさとは違いました。まだアイデンティティが確立していない10代の、それぞれの事情を抱えた寂しさがそこにありました。誰かとつながりたくて。でもつながることが不安で。でもつながっていないと不安で…ちょっと作品の世界に入り込んでしまいました^^;

現代っ子

作中ではブログやツイッター、ユーストリームなど、身近なネットサービスが主人公たちの生活の一部分として描かれています。想像してみてください。ネット社会がある学生時代とない学生時代。優劣はありませんが、ネットと過ごす学生生活の方がややこしいのは間違いないでしょう。作中でもこう表現されています、
リアルから生まれ、主に夜の間にネットの中で活性化する友達関係は、翌朝また学校生活にフィードバックされる。そして急速なぺースで粘度の高い仲間同士の島をつくり上げていく。いくつも生まれる島は、アメーバのようにくっついて大きくなったり分裂したりを繰り返しながら、校舎の中で、今だけの未熟な若さを目一杯楽しんでいるように見えた。
つ、辛そう…特に女子(-ω-)
学校裏サイトとか一昔前TVに取り上げられていたりしましたが、今はこういうオープンな場で上手く立ち振る舞うスキルが求められているのでしょうか。ネットで何かやらかすと次の日から学校で…学校で何かあるとネット上で…最近の学生は複雑ですね。
そういう友達の輪の中に入っていける器用さみたいなものは、自然と身に着けるしかないのかもしれませんね。それを羨ましいと思って卑屈になってもいけません。

本来は何かを伝えるツール

散々ネットが怖いなんて話して来ましたが、物語ではこのネットルールたちが主人公と幼馴染をつなぎます。ある目的のために夏の間海外に飛び出した幼馴染が、主人公と一緒にあるものを見るために。そして、ある言葉を伝えるために…
2時間ほどで読み終えると思います。ご一読を。

登録情報

星をつかむ人星をつかむ人 [Kindle版]
著者:堤 万里加
出版: 堤 万里加
(2013-02-04)