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内容紹介(Amazon)

東京都内のマンションに住む吸血鬼の「僕」は、昼間はアニメの美少女キャラのシールを貼った「痛棺桶(いたかんおけ)」で眠り、深夜はアニメを観たり、コンビニで漫画雑誌の立ち読みをしたり、たまに若い女性の血を吸ったりしていた。孤独ではあったが、本やDVDやフィギュアに囲まれて、穏やかな日々を過ごしている。 しかし、ある夜、そんな僕の日常生活を脅かす出来事が起きてしまい、他の吸血鬼たちと戦うはめになってしまう。なんで僕が戦わなくはいけないんだ? オタク吸血鬼によるバトル・アクション。


オタク系吸血鬼が織成す、純正バトルアクション

タイトルだけみれば、まるで昨今によく聞く「僕の~~は~~~ない」的なライトノベルを想像させる本作品。
しかし、読んでみるとそれは誤りであることを知りました。
キャラクター設定・ストーリー的にはライトノベル的要素を多く含みますが、しかし、内容は純粋なバトルで驚きました。Σ(゚д゚;)
主人公「僕」は吸血鬼、但し、夜な夜な美女の生き血を啜る冷淡な支配者ではなく、夜な夜なアニメやゲームを楽しみ、コンビニで立ち読みをするそんなダメ(?)吸血鬼。
生きるために血を吸うも、殺さず、無理させず、ローテーションを組んでばれないようにと、ひたすら穏やかに生きてきた「僕」の日常が、ある日突然崩れ去る。
現れる吸血鬼達。そして、その真実の敵とは。。。

やる気のない(ある意味達観している)「僕」ののんびりとした語り口調とは裏腹に、描かれるバトルは、とにかく驚くほど秀逸です。
ストーリー上のキーアイテムとして「刀」が出てきますが、この切結びの描写は剣豪小説もかくやといわんばかり。
武道を一度でも経験した人間ならば、「なるほどなあ」と思うこと屡。

この吸血鬼、オタクにつき・・・

バトルもすごいなら、主人公「僕」のオタク描写もなかなかのもの。
所々に出てくるアニメやマンガ作品。作中オリジナルの作品名と思いますが、節々にこだわりを感じます。
古今、抱き枕を抱く吸血鬼は勿論、棺おけを「痛」仕様にする吸血鬼はきっと「僕」だけかもしれません。
但し、悠久の時を生きる吸血鬼。そこは、ただのオタクな吸血鬼という訳ではありません。

「僕」はなぜ戦わねばならぬのか。そして、その強さとは・・・。
その遠い過去を巡る戦いの歴史については、ぜひ本編をお読みください!


作家さん情報(Amazon情報含む)

【著者】
じぇんじぇん
東京都中野区在住。WEBサイトは「じぇんじぇんゾーン」で検索。
糊口を凌いで生きる。モットーは「一生余生」
趣味や仕事で、漫画を描いたり、文章を書いたりする。
現在は「夕刊フジ」(水曜発売号)にて「ラブホ戦記」(コラム&漫画)を連載中。
漫画単行本「映画にゴメンね」(マガジンハウス刊/1997年)

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という訳で、じぇんじぇんさんのHP「じぇんじぇんゾーン」へ!

吸血鬼は抱き枕に噛みつかない吸血鬼は抱き枕に噛みつかない [Kindle版]
著者:じぇんじぇん
出版: じぇんじぇん
(2013-01-09)