コトダマ
コトダマ [Kindle版]

内容紹介(Amazon)

渋谷で雑誌向けの撮影していた椎名武生は、写した写真の中に、カメラを見て笑みを浮かべている女に気づく。よく見ると、その女はカメラではなく、椎名を見て笑っているようだった。
翌日、その女を探し出して問いただしてみると、女は知り合いの人に似ていただけだと言い張る。その女、北川奈乃は、数年前から人の心が読める能力を身につけていた。その能力のせいで、彼女は思いもよらない騒動に巻き込まれていく。

息もつかせぬとはこの事。複雑に絡み合う『コトダマ』の悪夢

※作品性を重視し、敢えて堅い表現でレビューφ(.. )↓

鬼気迫る状況描写、読んでいてここまで切迫感を感じる作品も珍しい。
まさしくサイコホラーという表現が相応しい本作「コトダマ」
主人公はカメラマンの椎名武生、そして人の心を読む能力を持つ女性、北川奈乃。
都会の風景を撮影するカメラマンと、その中の被写体でしかなかった女性が、小さな切っ掛けで互いを意識し(色恋という意味ではない)、やがて悪夢のような事件に巻き込まれる。
文体は一人称によってそれぞれの心理描写や行動原理、人間関係が緻密に描かれており、クライマックスに近づくほど、その手法が効果を発揮している。

人の心を読む、という一見ありがちな能力を設定に、人の記憶の重さ、暗さ、何より「無の局地」の怖さを表現する非常に密度の高い作品。


心理・状況描写がとにかく秀逸。というかリアルです。

ふー、上の文書いて一息つきましたー(´∀`)<落ち着きました。
改めて、本作「コトダマ」。久々に重厚な作品を読みました。とにかくサイコホラー系が好きな方は読んで損なしの作品と思います。
本作のキーワードは、タイトルにもある「コトダマ」。
人の心を読む能力って、先ほども書きましたが、小説や漫画では比較的よく見る能力と思うのですが、コトダマの概念は斬新でした。
人の心って、読むだけではなく、本人すら意図せず、ある時は書き換えられたり、隠れたりするんですよね・・・。
そして本作の最大の焦点は「記憶の無我の境地(決して仙人的な意味ではなく)」ではないかと思います。

それにしても、本作、所々の心理・状況描写がすごくリアルで秀逸です。
ストーリー上、暴力的表現や暗い過去の表現が所々にあるのですが(そういう意味ではその様な作品が苦手な方には過激かもしれません)、詳しく状態を書くわけでもないのに、台詞・擬音・比喩を使って生々しく描写されております。
詳しくは、ぜひ本編をお楽しみ下さい。

人間の記憶に眠る恐怖を一緒に感じてみませんか?


作家さん情報

公式ブログカミコのマコト
他にもたくさん作品を書かれていらっしゃいます。ぜひチェックを!
コトダマコトダマ [Kindle版]
著者:神古 真
出版: 神古 真
(2012-11-06)